一般家庭、住宅のエネルギーについて
住宅の身近なエネルギーといえば、電気、ガス、水道ですね。
ここ10年くらいはALL電化の家も増加して、電気と水道だけの家も増えましたね。
水道インフラだけは公共事業ですが。
電気とガスはどんどん自由化の波で民間化されてきました。
ここでは、契約先や地域、年代によって料金設定やお得度合いが異なる、電気とガスについて取り上げてまいります!
電気代って、昔よりも高くなってない?
ガス代は昔から高くない?笑
②ガス料金は昔から高い!
①電気料金は以前より高くなった?
結論から言えば、電気料金は以前より高くなっています。
その理由は、1.料金単価自体の値上げ 2.再エネ賦課金の導入 となります。
特に電化住宅向けの料金プランの値上げがここ数年で目立ちます。
各電力会社のHPをみても、比較表が存在するわけではないので、非常に分かりにくい値上げですね。
2017年頃、全国の電力会社が改訂した深夜電力の比較となります。
旧 | 新 | |||
深夜時間帯 | 単価/KW | 深夜時間帯 | 単価/KW | |
東京電力 | 23時~7時 | 12.16 | 1時~6時 | 17.46 |
中部電力 | 23時~7時 | 13.45 | 22時~8時 | 16.00 |
関西電力 | 23時~7時 | 13.10 | 22時~8時 | 18.6 |
東北電力 | 22時~8時 | 11.22 | 22時~8時 | 11.22 |
北陸電力 | 22時~8時 | 7.73 | 20時~8時 | 10.76 |
中国電力 | 23時~7時 | 10.02 | 21時~9時 | 14.6 |
四国電力 | 23時~7時 | 11.04 | 23時~9時 | 14.22 |
九州電力 | 22時~8時 | 10.29 | 22時~8時 | 12.96 |
※新規に電化向け契約をする場合のプランです。
単価は全体的にアップ傾向。変わりに時間帯を伸ばしたり、休日(週末)の料金をお得に変更したりと電力会社によって様々なので、一概に値上げとは言えませんが。
ひと昔前までの、電化=光熱費削減!となっていた図式が怪しくなっていますね💦
いずれにしても、ここ数年の各電力会社の新プラン以降後の契約者は、以前ほどの割安な恩恵が少なくなっているとも言えますね!
逆にこの頃から、電力自由化での競争激化に向けて、電化契約以外の料金単価は値下げ傾向となりました。
なぜ、深夜電力値上げ方向&その他電力は値下げ方向なのか?
・日本の発電市場は、政府主導により原子力発電を全面推進していました。原発は出力の制御(たくさん発電したり、弱めたり)が苦手なために深夜時間帯の電力が余ると予測されました。
⇒そこで深夜蓄熱型の給湯器(エコキュートや電気温水器)を普及させ、深夜電力を活用しよう!が発端でした。
しかし、、、
2011年3月に発生した「東日本大震災」で事態は急変。原発推進策を国として今後どうするか?という議論にまで発展。2021年現在でも以前ほどの推進路線には戻ってない状況。
合わせて、、、
各電力会社は普及するであろう原発に向けて、深夜電力の料金を値下げしすぎていました。
後に様々な専門家による試算によると、原発での発電コストは約8円~11円程度。(使用済み核燃料廃棄問題のコスト等は含めず)
⇒利益無~赤字販売なんですよね。
カラクリは深夜電力は販売”量”を稼いで、昼間の電力で”利益”を確保する。こんな図式です。
これが大震災からの原発問題と、電力自由化での通常の電力販売の価格競争で、、、
更には発電、送電、販売の分割で、電力会社は以前のようにホクホクしてられないのが現状です。
もうひとつ、高くなった決定打が「再エネ賦課金」ですね!
「再エネ賦課金」って何でしょうか?
●太陽光発電などの「再生可能エネルギー」の普及を目的としたもの。
●国の法令により、電力購入費用を電気使用者全員で負担している。
太陽光発電などで発電された電力を、電力会社に買い取ってもらいますが、この買取り費用は電力会社や国が負担するわけではなくて⇒電気使用者みんなで払ってるんです!
この制度は2012年からスタートして、年々電気代への加算が大きくなっています。
詳しくは別記事でご説明します!
②ガス料金は昔から高い!
・価格が自由設定
・プロパンガス会社が多額の設備投資を行い、ガス料金で回収している事が有る。
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