ガス器具エラーコードが出た!どういう意味?修理が必要?

ガス

ガス器具のエラーコードについて

ガス機器(コンロ、給湯器)を使用中、エラーコードが出る事が有ります。

すぐに使用中止して、修理が必要なのか?

それとも、一時的なものなのか?

エラーコードについて、解説していきます!

 (リンナイHPより画像引用)

エラーが出ると、修理が必要⁈ってのは分かるけど。
どのくらい費用が発生するのかも、心配~

すぐに修理が必要な内容なのか?
修理費用の目安もあわせて、解説します!

1.エラーコードとは
2.すぐに修理が必要なのか?判断の目安
3.コンロの場合
4.給湯器の場合

エラーコードとは

最近の家庭で使用する製品は、「エラーコード」を表示する製品が多いですね。

家電製品でも”エラー表示”が有るように、ガス器具においても”エラー表示”されます。

どんな場合に、エラー表示って出てくるの?

基本的には、機械に何か”異常が発生”した場合ですね!

給湯器の場合は”リモコン”に表示。

コンロの場合は、”タイマー表示部”に表示されます。

表示される場面としては、主に以下の3パターン

①安全装置が作動して、停止したとき

現在のガス機器は、コンロ、給湯器共に様々な安全装置が付いている。

何らか異常を検知した場合には、停止する方向へ動きます。

機械が停止すると、それに合わせて”エラーコード表示”

表示された、エラーの番号から異常の原因を探ります。

②警告の表示

機器が停止しなくても、エラー表示が出る場合も有ります。

これは、いづれ機械の停止に繋がる可能性が有る場合の”警告表示”

代表的なものとしては、給湯器での「920」「921」

高効率タイプのエコジョーズでの、”中和器寿命警告”です。

この表示は、番号が出現してもすぐには停止しません。

そのまま使い続けると、いずれ停止してしまう前の警告表示です。

③点検のお知らせ

主に、給湯器に搭載されている、”お知らせ表示”です。

重大事故を防ぐ事を目的に、「長期使用製品安全点検制度」という法律が有ります。

点検を受ける事を促す為、約10年前後でリモコン等に”お知らせ表示”が出る。

「88」又は「888」が表示されると、”点検時期のお知らせ”表示。

(画像:リンナイHPより)

”お知らせ”なので、機械が停止する事はなく、そのまま使用可能。

ユーザーの希望により、メーカーへ”有償点検”をしてもらう。

ユーザーに金銭的負担が発生するので、強制ではなく、”任意”です。

この場合、修理ではなく点検なので、点検申し込み窓口へ。

リンナイ
保守点検コールセンター フリーダイヤル 0120-493110
点検料金の目安⇒ リンナイHP 点検(有料)について
ノーリツ
コンタクトセンター
通話料金無料:0120-911-026 (音声ガイダンス「2」番を押してください。)
携帯電話から:0570-064-910 (通話料金がかかります)
点検料金の目安⇒ ノーリツHP 点検料金
パロマ
お客さまセンター0120-378-860
点検料金の目安⇒ パロマHP 標準点検料金

すぐに修理が必要なのか?判断の目安

「異常の場合」「警告」「お知らせ」でのエラー表示。

どんな場合に、修理が必要になってくるのか知りたい。

「異常の場合」が、修理での対応が必要になってきます!

「異常の場合」の表示される番号による、緊急性や費用の目安を解説します!
そもそも、何桁で、どんな番号が表示されるのか。
コンロ:2桁
給湯器:2桁 又は 3桁
メーカーごとに、細かい違いも有りますが、ほとんど共通です。
判断の目安を解説するので、詳細は割愛します。
2桁か3桁の番号表示ですが、簡単に表現すると
1桁目の数字が小さいほど、軽傷な場合が多い。

軽傷って、どういう事?

少しだけ、例を出して解説します!

例1)エラー「111」
異常内容 :点火不良
「点火出来ずに停止している」という意味です。
(予測原因)
・ガスが機器まで来ていない(ガス切れ含む)
・ガス元栓閉まっている
・スパークの装置、ガス電磁弁等の故障
例2)エラー「711」
異常内容 :電装ユニット異常
「電子基板の故障で停止している」という意味です。
(予測原因)
・電子基板の故障⇒部品交換が必要
・電源リセットで、まれに復帰する事も

1桁目の数字が小さい、例1)の方が軽傷って事?

そうですね。かかる費用の目安を解説します!

修理にかかる費用目安

例1)エラー「111」:0円~20000円程度
単純に、ガスが機器まで正常に供給されてない場合も多い。
器具内の故障の場合も、部品単価「500円~5000円程度」が多い。
工賃と出張費を合わせて、MAX20,000円程度。
稀に発生する程度なら、修理無しでそのまま改善する場合も。
例2)エラー「711」:15000円~40000円程度
基本的には、基盤交換が必要。
部品単価が機種にもよるが、「5000円~25000円程度」が多い。
工賃と出張費を合わせて、MAX40,000円程度。
もう少し、詳しい内容を事項の3.~4.でコンロと給湯器に分けて解説!

コンロの場合

コンロの場合、エラー表示は2桁で表示されます。
コンロに、タイマー機能が有る機種であれば、エラーが表示されます。
「2桁」の数字と「-1桁」の数字が交互に表示。

交互に表示って、どういう事?

「何のエラー」「どの部分」を表しています!

「何のエラー」か、よく発生する代表的な番号を抜粋。
表示番号 内容
00 消し忘れ消火機能作動
02 温度センサー作動・グリルセンサー作動
11 点火しない。点火不良
12 立ち消え安全装置作動。途中失火
31 温度センサーの故障
70~73 電装基板・電子部品の故障

「どの部分」か。

表示 箇所
-1 標準バーナー(中バーナー)
-2 小バーナー
-3 強火力バーナー
-5 グリル

 

<具体例>
「12」「-3」が交互に表示され、火が消えた。
「-3」なので、コンロの”強火部分”
「12」なので、立ち消え安全装置が作動した。
強火力コンロ部分が、安全装置で消火。

<補足>

交互に表示される、「-1」や「-3」。
よく、”マイナス1”とか言われますが、
”ハイフン1”が正解です。

1桁目:0、1、2 ⇒安全装置作動等なので、再操作でOKな場合が多い。

1桁目:3、5、7、8 ⇒部品の不具合で、修理必要な可能性大。

経過年数、購入金額によって、修理対応か買替えの検討をしましょう!

 

給湯器の場合

給湯器の場合、エラー表示は”2桁”又は”3桁”の表示。
リモコンの「温度表示部」や、「時計表示部」に出てきます。
 (画像:リンナイHPより)
単機能給湯器:2桁表示
フロ給湯器 :3桁表示
※リモコン設置が無い場合は、エラーを確認出来ません!
3桁表示の場合、以下の読み方
上位2桁 ⇒エラー内容
下1桁  ⇒異常の箇所

給湯器の場合も、よく発生する番号って有るの?

発生確率が高いものは有るので、抜粋しますね!

「何のエラー」か、給湯器で、よく発生する代表的な番号を抜粋。
表示番号 内容 原因、要因
10 能力ダウン運転(吸排気目詰まり) 吸気や、熱交換器の目詰まり
11 点火しない。点火不良 ガス切れ、ガス電磁弁不良
12 途中失火。正常に点火完了しない。 フレームロッド不良
19 12V回路ショート 機器内部か、外部リモコン線の不良
61 燃焼ファン異常 ファンモーター故障
70、71 電装基板・電子部品の故障 電子基板の故障

※3桁表示の場合は、上記の番号2桁+下記の番号をプラス

「どの部分」か。

表示 箇所
0 共通
1 給湯回路
2 フロ(追い焚き)回路
3 暖房回路

 

<具体例>
リモコンに、「112」表示されて、お湯を沸かせない。
上位2桁が「11」なので、点火不良。ガスがバーナーまで来ていない。
下1桁が「2」なので、フロ(追い焚き回路)。
追い焚き回路が、正常に点火していない。
<予測される原因>
給湯器が原因の場合:追い焚き回路側の、スパーク不良かガス電磁弁不良。
外的要因の場合 :ガスの供給問題(ガス切れ、メーター遮断等)
※給湯器も、重症か軽傷かの判断の目安は共通な場合が多い。

1桁目:0、1、2 ⇒安全装置作動等なので、再操作でOKな場合が多い。

1桁目:3、5、7、8 ⇒部品の不具合で、修理必要な可能性大。

経過年数、購入金額によって、修理対応か買替えの検討をしましょう!

高効率タイプの「エコジョーズ」のみ発生する
エラーコードも有るので、以下補足とします!

エコジョーズのみ、発生する可能性の有るエラーコード

表示番号 内容 原因、要因
290、291 中和器水位異常 中和器の水が正常に排水されていない
920、921 中和器寿命警告表示 中和器寿命が近い事のお知らせ
930、931 中和器寿命機能停止 中和器の寿命、機器の停止

高効率タイプの「エコジョーズ」のみあり得る、エラー。

省エネは良い事だけど、リスク有りますね!

注意と補足

290、291:冬場に発生確率大。ドレン配管が凍結して、排水されない場合が多い。

930、931:これが表示されると、完全ストップ。中和器を部品交換するまで使用不可

エコジョーズが、本当に良いかどうかは、以下記事参考に!

⇒ エコジョーズって、本当にお得?家計にプラス?ガス給湯器の真実

異常が発生した際、コンロよりも給湯器の方が、修理費用が高い場合が多い。

給湯器は故障が出始める前に、”早めに買い替え”をオススメ。

どうして、給湯器は早めに?目安の年数は?

目安は10年~15年ですね。
早めの買替えがオススメな理由は以下となります!

給湯器は”早めの買替えがオススメ”な理由
①お湯が出ないと生活に支障が出る
コンロは弁当や総菜で凌げるが、お湯が出ないのは辛い。特に冬場。
②修理費用も高い傾向
コンロに比べて、複雑な制御をしており、部品点数も多い
③工事が伴うので、早めの準備を
需要が増える、冬場は待たされる事も
④定価が高く、”どこで買うか”によって、金額が大幅に異なる
定価は約10万円~50万円と高額な事が多く、購入金額も差が大きくなる
上記の理由から、完全に壊れてしまう前の、買替え検討がオススメ!
購入、買替に関しては以下記事も参照を!
関東、関西の場合

その他エリア

まとめ

エラーが出た!「すぐに修理が必要かどうか」判断基準
・まずは落ち着いて。エラーの番号、内容を確認。
・合わせて「点火しない」「点火するが途中で消える」等の症状を確認。
・自分で調べて、不明な場合はガス屋さんか機器メーカーに問い合わせ
・機器が新しい、修理費用が安く収まりそうなら、修理。
・機器古く、修理費用が高くなりそうなら、買替えも検討。
エラーが発生したら、焦ってガス屋さんの言いなりにならず、知識武装でよりお得に!

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